ひらがなの学習でつまづきやすい小さい「ゃゅょ」。
「あいうえお」から始まる清音や、濁音・半濁音までは順調でも、「きょう」「りゅう」「しょ」 のように、文字の横に小さく書かれた「ゃゅょ」でつまずいてしまうお子さんは少なくありません。
小さい「ゃゅょ」は「拗音(ようおん)」と呼ばれ、日本語特有の音のルールです。
「うちの子だけかな?」と心配になるかもしれませんが、これは多くの子どもたちがぶつかる壁なので安心してください。
この壁を乗り越えるための効果的な方法と、今日から使える無料ダウンロードプリントを準備しました。
ぜひお子様と一緒に、拗音の学習を進めるヒントにしてくださいね。
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拗音とは?小さい「ゃゅょ」ってなに?
小さい「ゃゅょ」は、ひらがなの学習で登場する「拗音(ようおん)」という特別なグループです。
これは、「き」や「し」といった「い段」の音と、小さい「ゃゅょ」がくっついて、一つの音になることを意味します。
例えば…
- 「き」と「ょ」がくっついて、「きょ」 (今日の「きょ」)
- 「り」と「ゅ」がくっついて、「りゅ」 (リュックの「りゅ」)
- 「し」と「ゃ」がくっついて、「しゃ」 (車掌さんの「しゃ」)
このように、拗音は二つのひらがなが合体して、まったく新しい一つの音を作り出すのが特徴です。
拗音が書けない・読めない

「きゅうきゅうしゃ」は言えるのに、なぜか書けない……。
「きょうりゅう」や「きゃべつ」も、言葉として分かっているのに、文字にすると間違えてしまう。
息子を見ていて「救急車」 を一つの言葉として捉えているため、音を分解して「きゅう」と 「きゅう」 に分けるのが難しいように感じました。
「きゅ」は「き」と「ゅ」が合体してるんだよ。
「きゃ」は「あ」の口に、「きゅ」は「く」の口に、「きょ」は「お」の口になるよ。
と伝えても中々理解しづらいみたいでした。
どうすればいいだろう…?と考えた結果、「ゃ・ゅ・ょ」をまとめて覚えるのではなく、「ゃ」「ゅ」「ょ」とそれぞれ一つずつの練習から始めてみよう、という結論にたどり着きました。
複数の拗音がごちゃ混ぜになっていると、子どもは混乱してしまいます。一つずつじっくりと取り組むことで、それぞれの音と文字のルールをしっかりと「自分のもの」にすることができます。
今回のプリントは、この方法で作成しました。ぜひ、お子さんと一緒に、焦らず、一つずつステップアップしてくださいね。

小さい「や」が書ける・読めるようになったら
次に進む形で1つずつ覚えることがややこしさを軽減します。
拗音の楽しい教え方

拗音は「合体した音」です。
まずはそのことを理解してもうために、拍手を使って感覚的に覚えよう!
音を分けて、拍手でリズム遊び
例えば「きゅうり」
- 「きゅ」 で一度拍手
- 「う」 で一度拍手
- 「り」 で一度拍手
「きゅうり」は3つの音でできていることを理解してもらう。
次に「きよう」
- 「き」 で一度拍手
- 「よ」 で一度拍手
- 「う」 で一度拍手
「きよう」も3つの音だね、でも「きゅうり」とは違うんだよ、と拍手のリズムの違いを体感してもらう。
今回のプリントに付属している拗音カードは、このように声に出して、拍手と一緒に活用してみてください。拍手の部分を黄色い丸で表しています。楽しくて、いつの間にか「拗音の耳」が育ちます。
拗音は「色」で覚えよう!
拗音カードでは、2つの文字で1つの音を表すことを直感的に理解できるように拗音部分を赤文字にしています。
1. 目で見て、音と文字のルールを理解する
まずは、赤くなった部分を「これは一つの音なんだ」と目で見て慣れてもらいましょう。拗音カードを指さしながら、「き」と「ょ」で「きょ」だね!と声をかけることで、自然と音と文字の結びつきが強くなります。
2. なぞり書きで、書く練習へつなげる
目で見て理解した後は、書き方プリントとセットで使うことで、書く練習へと進めます。色分けされたカードがあることで、書くときも「小さな『ょ』は赤だったな」と視覚的に思い出しやすくなります。
拗音練習の読み方・書き方プリントのダウンロード
下のボタンから、PDF形式で印刷用データを無料ダウンロードできます!




- 「ゃ」「ゅ」「ょ」それぞれ4枚1セットで12枚あります。
- 色と拍手で読む練習プリント。
- なぞり書きプリント
- 音を現したヒント付き拗音問題プリント
- 拗音問題プリント
\ダウンロードはこちら👇/
※ご家庭のプリンターでA4サイズに印刷できます。
※個人・家庭内でのご利用に限り、商用利用・再配布はご遠慮ください。
\小さい「っ」も忘れずに!促音のプリントはこちらからどうぞ👇/

拗音練習の読み方・書き方プリントのまとめ
今回のプリントは、「ゃ」「ゅ」「ょ」を一つずつ、焦らずに学べるように工夫しました。
まずは、一つの拗音にじっくりと取り組んでみましょう。
例えば、「ゃ」を学んだ日は、日常生活の中で「ゃ」が入る言葉を親子で一緒に探してみてください。
- 写真 を見つけたら、「しゃ・し・ん」だね、と拍手と一緒に伝えてみましょう。
- おもちゃ を見つけたら、「おも・ちゃ」だね、とリズムを確認してみましょう。
そして、「どうやって書くんだっけ?」と問いかけてみてください。
お子さんが、紙に書いて見せてくれたり、言葉で答えてくれたり…。きっと、学習の成果を見せてくれるはずです!
このように1つの拗音をしっかりと「自分のもの」にできたら、次のステップとして、穴埋め問題や拗音を使った単語の書き取りに挑戦しましょう!
焦らず、お子さんのペースに合わせて、一つずつ確実にクリアしていくことが、拗音マスターへの一番の近道です。このプリントが、その楽しい道のりの手助けになれば嬉しいです。

定着させるコツは日常のふとした時に
「これはなんて書く?」と鉛筆と紙をもって
クイズのように問いかけてあげてください。
拗音練習の読み方・書き方プリントの注意点
こちらの拗音練習の読み方・書き方プリントは、無料ダウンロードいただけます。
ダウンロードの際は、以下のルールを守ってご利用ください。
- ご家庭や保育現場でのご利用は大歓迎です✨
- 商用利用はご遠慮ください
- 複製・加工は禁止
- 画像への直接リンクは禁止
※直接URLを貼って表示するのではなく、必ずダウンロードしてからご利用ください - 本記事のプリントの著作権はすべて当ブログ「ゆるママ」に帰属します。
当ブログでは、ほかにもたくさんの無料プリントを公開しています。
お子さまと一緒に、楽しく学べる教材としてぜひ活用してくださいね


